約 3,886,413 件
https://w.atwiki.jp/vip_rockman/pages/6.html
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 08 48 41.53 ID iyWMtbgPO ……あの悪夢のような日から、さらに3日が経った。 パシュウウン… 「………!」 「……全員ここから出ろ。出番だ」 ……ついに……きたか…… 「ふっ」 全員が動けなくなっている中、32号だけがわずかに笑みをもらした。 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 08 58 24.74 ID iyWMtbgPO 連れて行かれた先…例の巨大なモニターが、雪原の中にそびえ建つ宮廷のようなコサック研究所を映し出していた。 「…おまえらの他のロックマンは、全員死んだ」 「………!」 「残っているのは貴様ら8体だけだ」 ……みんな……死んだのか…… みんな…… 「……次のロックマンを作り出している時間はもうない」 「………」 「なんとしてもおまえら8体でカタをつけろ。いいな」 「……はい」 277 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 13 48 07.44 ID eGdEvWDS0 「……さて……」 ライトは一呼吸おいてから言った。 「…まずは4号。おまえからだ。行け」 「…は……はい……」 …4号の身体はカタカタと小刻みに震えていた。 「4号……!」 「に……28号……」 「大丈夫だ…!約束したろ?俺たち全員生きて外に出るって」 「………」 「できるよ…!おまえなら絶対帰ってこれる!」 「…あ…ああ……!!」 「……だといいがな」 32号が嘲笑ぎみに言った。 279 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 14 00 30.97 ID eGdEvWDS0 「32号…!貴様……!」 「なんなんだおまえは!!別に仲間の命なんてどうでもいいと思ってるのかよ!!」 「……別にそうじゃねえけどよ」 「だったらなんでそんなこと……!!」 「……ふん……」 「……ま、せいぜいがんばって来いよ」 「………!!」 「…やめろ」 「4号……」 「……いいんだ28号。気にしてない」 「……」 「……行ってくる」 284 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 14 08 39.26 ID eGdEvWDS0 ……Dr. コサックの城は、やはり今までのステージとは一味違った。 地面の全てが凍りついて滑りやすい足場。 そんな中で、敵の攻撃も俄然勢いを増してくる。 それでも4号は、特殊武器を駆使しながら快調に道を進んでいった。 「いいぞ4号!その調子だ!」 俺たち残りのロックマンは、モニター越しに4号の活躍に声援を送る。 だが32号一人だけは、まったく何もしゃべらなかった。 俺たちはそんな32号を無視し、モニターに向かって祈りを捧げていた。 285 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 14 18 09.93 ID eGdEvWDS0 「……絶対に俺は帰ってみせる……生きて帰るんだ……!!」 「そうだ!!行け!!がんばれ!!」 4号がステージの中盤に差し掛かった。 ……この調子なら……いける……!!! 「どうだ32号!!」 「…?」 「4号は生きて帰ってくる!俺たちは全員生き残るんだ!!」 「……」 「…なんとか言ったらどうなんだよ!!」 「……ふん」 「……本当に…そう思っているのか?」 「……何……?」 その時だった。 289 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 14 29 12.71 ID eGdEvWDS0 「危ない!!!」 仲間の悲痛な叫び声が背後から聞こえた。 ……4号は足元に開いた大きな穴を飛び越えるために、勢いを付けてジャンプした。 だが、次の瞬間。 下から…何か……そう、ロケットの弾のような鉄塊が飛んできて、4号の身体に直撃した。 「うわっ!!!」 ダメージ自体はたいしたものじゃなかったらしい。だが、 4号はそれで、ジャンプの途中に失速した。 「………!!!」 ……とどかない……!! 「……!!!うあああぁぁぁあぁあぁ……!!!!」 「………!!!!!」 ……4号は、闇の中へと吸い込まれていった…… 292 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 14 39 41.99 ID eGdEvWDS0 「…………」 ……誰も…… ……何も、しゃべることができなかった…… 「……次だ。11号。行け」 ライトが容赦なく俺たちに向かって言い放つ。 「………」 11号は真っ青な顔しながら、戦闘用のヘルメットを被った。 ……だめだ…… ……このままじゃ、みんな…… 32号だけが、何かうんざりとした顔をしていた。 298 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 14 49 01.42 ID eGdEvWDS0 ……結局。 ボスの所までたどり着くのに11号が死に、 ボスと戦った17号も死んだ。 なんとか23号が、残ったボスのエネルギーを削り取り、命からがら帰ってきた… 「………」 ……死んだ…… たったの1ステージで…… ……3人が……死んだ…… ……そして…次は…… 「……第二ステージ。28号、おまえの番……」 「まってください博士」 301 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 14 58 23.59 ID eGdEvWDS0 「32号……」 「見てられませんよこいつら。次は俺が行きます」 「何……?」 「別に問題はないでしょう?順番が変わったところで」 「……ふむ……」 「……ま、いいだろう。ならさっさと行け」 「はい」 ……32号…… ……おまえ、いったい……? 「……よく見ておけ」 俺だけに聞こえるように、ヤツは小さくつぶやいていった。 304 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 15 08 36.13 ID eGdEvWDS0 「………!!!!」 32号の戦いぶりは、まさに圧巻と言っていいものだった。 隙のない動き。瞬発的な状況判断。 生死を決める一瞬での決断力。 まるでヤツは、死というものを恐れていないかのようだった。 「ほう……」 ライトが嬉しそうにモニターを見つめている。 そして32号は、あっという間にボスの元までたどり着いた。 316 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 15 23 22.20 ID iyWMtbgPO 32号がボスの扉を蹴り破る。 中は音も何も無い、真っ暗な空間だった。 「………」 ……モニター越しにもヤツの緊張が伝わってくる。 「………!!!」 俺たちには何も見えなかったが、32号は何かを感じ取ったようだった。 そして信じられないようなスピードで地面に転がった。 317 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 15 33 04.83 ID iyWMtbgPO ゴオオオオオッ!!! 両脇から鉄の壁のようなものが飛んできて、32号の頭上をかすめていった。 もし地面に伏せるのが一瞬でも遅ければ、2つの壁に体を押し潰されていただろう。 「……チッ」 ……なんだ……?これが……ボスか……? ……いったいこんなヤツどうやって倒せって言うんだ……!!! だが、32号は冷静だった。 323 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 15 56 09.23 ID eGdEvWDS0 ゴオオオオオオオオオッ!!!! 再び壁が飛んできた。だが、今度は伏せようとはしなかった。 「……ふっ!!!!」 二つの壁がすれ違う瞬間、32号はその隙間に飛び込んだ。 ガウウウンッ……!! ……壁と壁が、重なり合った。 そして、中には一つの「部屋」ができた。 「………!!!」 ……32号には……これが分かっていたのか……!? 327 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 16 06 09.52 ID eGdEvWDS0 壁の中の内装を一通り見回すと、32号はあの不敵な笑みをニヤッと浮かべた。 「……チャチだな」 ……そう一言つぶやくと、チャージバスターで部屋の中核を成していた球体を吹き飛ばした。 ………カッ!! その瞬間、真っ白い閃光が辺りに広がり、同時に爆音が聞こえてきた。 ドオオオオオオオオンンンン…… 「………」 ……す……凄い…… 351 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 16 29 25.96 ID eGdEvWDS0 32号はほとんど無傷で1つのステージごと突破した。 最後に ふぅ… と、一つ息をつくと、彼の身体はこっちのカプセルに転送された。 パシュウウウウウ…… 「……よくやった」 「………」 32号はライトのお褒めの言葉に無言で頷くと、 ゆっくりと俺のほうへ歩み寄ってきた。 「……見てたか?」 「………」 「どんな時でも恐れるな。常に思考を張り巡らせろ」 「………」 「俺たちに倒せない敵は、いないんだ」 「………」 「……わかったな」 「……ああ……」 360 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 16 42 24.92 ID eGdEvWDS0 「……第三ステージだ。28号」 「はい」 「……行け」 「………はい」 ……恐怖は、あった。 前回は27号がやられ、そんなことを考えている余裕すらなかったが、 今回は違う。妙に心が落ち着いている。 ……それが逆に、恐ろしい…… だが…… 「………」 32号の視線を感じた。 ……そうだ。恐怖など捨てるんだ。 恐れることはない。 俺たちに倒せない敵は、いないんだ。 ……絶対に、生きて帰ってやる…… 380 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 17 04 48.21 ID iyWMtbgPO …俺が転送された先には、真っ青な空が広がり、心地よい風吹いていた。 そして、手を伸ばせば届きそうなくらい近くに、巨大な雲が浮かんでいた。 ……空……か…… 大地が見えないくらい、高い。 足を踏み外せば死ぬことは確定だろう。 「………」 恐れない。 恐れれば、負けだ。 …勝つ。 絶対に、勝ってみせる。 俺は一気に走り出した。 399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 17 30 13.86 ID iyWMtbgPO 敵の攻撃は、熾烈を極めた。 一瞬でも隙を見せるとやられてしまいそうだ。 だが、その攻撃に気を取られすぎると、今度は足元が危なくなる。 ……厳しい…… しかしそれでも、俺はなんとかステージを進んでいった。 ……さっきの32号の姿が俺の目標になってくれたおかげで、何をすればいいかはわかっていた。 そしてついに、空中に浮く円盤に乗って行った先…… 俺は…ボスの扉までたどり着いた。 411 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 17 49 57.21 ID iyWMtbgPO 入った部屋は、今までの部屋とは雰囲気も構造も違っていた。 空中に、足場が二つ。 下には針。落ちれば死ぬ。 ……なるほど。この二つの足場だけを使って戦えってことか…… ……いったい目の前の扉からは、どんな敵が出て来るのか。 ガラガラガラッ!! 「………!!!」 そこから出てきたものは、蜘蛛のような形をした、薄気味の悪いロボットだった。 426 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 18 17 37.17 ID iyWMtbgPO ガシャンガシャンガシャンガシャン!! 「!?なんだコイツ……壁を歩いてやがる……!!」 この気味の悪いボスは歩いて俺の頭上までやって来ると、2発のエネルギー砲を発射した。 「!!!ぐあっ!!!!」 ズガンッ!!! ………!! ……ヤバいかなりのダメージだ……!! 何発も食らうわけにはいかない……!! ガシャンガシャンガシャンガシャン!! ヤツは頭上を通り過ぎると、そのまま今度は俺のすぐ横までやって来た。 442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 18 58 38.96 ID iyWMtbgPO 「食らえっ!!!」 近付いてきたヤツの体に、俺はチャージバスターを撃ちこんだ。 バアアーン!!! 直撃した。 だが、ヤツは構わず今度は俺の足元へともぐりこんだ。 「くそっ……!!」 ドンッドンッ!! 「!?くっ!!!」 ……所構わずエネルギー砲を撃ってきやがる…… くそっ…!反撃のチャンスが少ない…!! 446 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 19 16 39.88 ID iyWMtbgPO 長期戦になった。 俺はヤツのエネルギー砲をなんとか躱し、近付いて来た時にバスターを撃ちこむことしか出来なかった。が…… こっちの体力もだいぶ減らされたが、どうやら相手のエネルギーもほとんど削り取ったらしい。 「……これで……」 俺は勝負決めるべく、バスターに全エネルギーをこめた。 「……とどめだっ!!!!」 カッ!! ズンッ!!! バスターがヤツの体を貫通した。 やった……!! だか……しかし。 ヤツの体が爆発した途端、下の扉から同じ形をしたロボットがもう一体出現した。 454 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 19 34 13.63 ID iyWMtbgPO 「なんだと……!!」 今のと同じのがもう一体だと……!!冗談じゃない!! 同じではなかった。 さっきのヤツより……動きが速い……!! 「くっ……!!!」 ……このままじゃ……殺られる……!! どうすれば…… 「常に思考を張り巡らせろ」 ……!!! 32号の言葉が頭の中で甦る。 ……思考を…… ……!!そうだ特殊武器……!!! 459 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 19 47 44.47 ID iyWMtbgPO そうだ……何か……何か弱点があるはずなんだ……!! それが何かはわからない。だが俺はありったけの特殊武器をヤツに放った。 「うおおおおおっ!!!!」 ダストクラッシャー、ダイブミサイル、レインスプラッシュ…… だがどれもヤツに直撃しても、たいした効果は上がらなかった。 「く……!!」 カッ!! 「!?」 ドオオオン!!! 「うあああああっ!!!」 ……殺られる……!! カランカランッ…… 「……?」 俺の特殊武器タンクから何かが落ちた。 462 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 20 00 33.12 ID iyWMtbgPO 「………」 ……リングブーメラン…… リングマンの使っていた武器…… 「………」 …自分で殺しておいてこう言うのも変だけど… これは俺にとって、リングマンの「形見」だった。 ……あの時一瞬だけだけど、心が通じ合えた気がしたから…… 俺のこの戦いは…リングマンのためでもあるんだ…… ガシャンガシャンガシャンガシャン!!! ヤツが再び俺の所へ近付いて来た。 「………!!!」 ……リングマン…… 力を貸してくれ……!!! 「…だあああっ!!!」 466 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 20 16 09.33 ID iyWMtbgPO ジャキーンッ!!! 「!!!!ギイイイイイイイ!!!!!」 「……!?」 ……き……効いた……!!? ……リングマン……!! 「ギイイイイイイイ!!!!!」 ヤツは残されたパワーを振り絞り、エネルギー砲を作り出してきた。 だが…… ジャキーンッ!!! その一瞬前に、俺が投げたリングブーメランがヤツの体を切り裂いていた。 「ギ……ギギ……」 ゴゴゴゴゴ…… ……カッ!!!! 468 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 20 29 25.85 ID iyWMtbgPO さっき32号が倒したボスの時と同じように、白い閃光と爆裂音が部屋中に広がった。 ドオオオン……!!!! 「………」 パラパラパラパラ…… ……… ……倒した…… 俺は……生き残ったんだ…… ……ありがとう……リングマン…… ……しばらく一人でそこに立ち尽くしていると、知らない間に研究室のカプセルまで転送されていた。 490 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 21 20 01.31 ID iyWMtbgPO パシュウウウンン…… 「………」 ……帰って来た俺に対して、またライトは嫌そうなツラをしながら言った。 「……よくやった」 「……はい」 こんなゴミ野郎の言葉でも……今だけはありがたかった。 32号の方を見ると、例の不敵な笑みでニヤッと笑っていた。 だから俺も、ニヤッと笑って返してやった。 「……54号」 「にっ……28号……」 「…後残っているのはDr.コサックだけだ」 「………」 「おまえも……絶対生きて帰るんだ……!!」 「あ……ああ……!!」 「恐れるな…!!できると思えば必ずできる…!!!」 「ああ…!!…やってやる!!俺も必ずやってやる!!!」 515 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 22 00 20.00 ID iyWMtbgPO 転送カプセルに向かっていく54号の後ろ姿に、怯えは一切感じられなかった。 ……そうだ……自信を持つんだ……!! 必ず…できる……!! ……コサック城の最終ステージ…… それは、俺が突破したステージよりも、さらに厳しい戦いを強いられるものだった。 だが……それでも、54号は必死に戦った。 そしてついに…… 彼はDr.コサックの潜む部屋の前まで、たどり着いたのだ。 530 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 22 19 44.78 ID iyWMtbgPO 扉の向こう側は、またしても真っ暗な空間だった。 「どこだ!!コサック!!」 54号が叫んだ。 「早く出て来い!!ここで俺がカタをつけてやる!!」 「………」 「…これで……これで終わるんだ!!!俺たちの戦いはこれで……」 「………!!」 その時だった。 「危ない!!!!」 「!?」 突如頭上から現れたUFOキャッチャーのクレーンのようなものが、54号を鷲掴みにした。 「うわっ!!!!」 546 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 22 45 42.09 ID iyWMtbgPO 「うあああああぁぁぁぁぁ…!!!!」 「………!!!」 54号を掴んだクレーンはもの凄いスピードでグングンと上昇し…… …地面からはるか上空で停止した。 「………」 「……ま……」 「……まさか……」 「やめろおおぉぉぉ!!!!!」 パッ…… 「……!!!!」 ドサッ…… 「あ………」 ……地面に叩き付けられた54号は…… ……そのままピクリとも動くことはなかった…… 「……く……」 「くそおおぉぉぉぉ!!!!」 560 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 23 04 48.11 ID iyWMtbgPO この……くそったれの科学者ども……!!!どいつもこいつもぶっ殺してやる!!!! 「……ち……」 「……ちくしょう……!」 「……!?」 「ちくしょう!ちくしょう!!ちくしょう!!!ちくしょう!!!!」 「…71号…!!」 「……絶対……絶対かたきはとってやるぞ、54号……!!!」 「俺が……俺が…必ず……!!!」 「博士!!!次は俺に行かせてください!!!」 「……当然だ。次はおまえの番だ。早く行け」 「はい!!!!」 「……71号…」 「見ておけ28号……!」 「………」 「必ず……必ず倒してみせるから……!!!」 「…ああ…!!」 565 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 23 24 34.24 ID iyWMtbgPO 転送された瞬間、71号はフルパワーにチャージされたバスターをコサックの乗る機械へ向けて放った。 ドオオオン!!! …ダメージは与えたようだったが、致命傷とまではいかなかったらしい。 だがそれでも71号は、構わずバスターを乱射し続けた。 「うおおおおおおお!!!!!」 ……すごい気迫だ……!! これなら……これならもしかして……!!! ……ガシッ!! 「うっ…!!!」 「あああ!!!!」 ……一瞬見せた隙を狙われた71号は54号と同じように、あのクレーンに捕まった。 572 名前:28号[] 投稿日:2006/10/05(木) 23 55 58.17 ID iyWMtbgPO クレーンは71号を掴んだまま、再びグングンと上昇していった。 「………!!」 ……同じだ……54号の時と……! 「くっ……離せ……!!!」 71号が両腕を殴り付けて必死にもがく。 だがクレーンはびくともしなかった。 「……71号……!!死ぬな……!!」 もはやこうなってしまった場合……俺たちは天に向かって祈るしかなかった。 フッ…… ……上昇でしっかりと捕まえていたクレーンは、無情にも71号のことを振り落とした。 583 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 19 58.60 ID 6yIrRz0DO ドサリッ… 「……っ!!!」 ……俺は思わず目をそむけた。 ……だめだ…… ……死んだ…… 「……」 「……くそっ……」 くそっ……! 「くそっ……!!!」 「……」 「……博士……」 「……なんだ」 「…次は俺が……」 「待て」 後ろから肩を掴まれた。 「…32号……」 「…見ろ」 「……!?」 608 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 43 40.25 ID 6yIrRz0DO ……モニターの中…… わずかにだが這いつくばりながらも、71号は腕を動かしていた。 「……生きてる……!!!」 「……はあっ……はあっ……はあっ……はあっ」 71号はなんとか身体を反転させ、仰向けの状態で寝転んだ。 「頑張れ!!頑張るんだ71号!!!!」 俺はモニターに向かって声の限りに叫んだ。 コサックが乗ったマシンはゆっくりと71号の元へと近付いていった。……どうやらとどめを刺すつもりらしい。 「………」 71号のバスターに、光が集まっていた。 618 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 02 44.06 ID 6yIrRz0DO コサックのマシンが71号の頭上までやって来て、もう一度71号を捕まえようとした瞬間だった。 「食らえーーーっ!!!!!!」 カッ!!!!! 71号のチャージバスターが、クレーンの真下から発射された。 ズンッ!!!! ……そのバスターはクレーンもろとも、コサックのマシンを貫通した。 ヒュウウウウンン…… 「………!!!」 ドオオオオオオオンンン!!!!! …コサックの乗っていたマシンは爆炎を上げながら… ゆっくりと下へ墜ちていった…… 628 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 15 52.13 ID 6yIrRz0DO ……… ……倒した…… 「……ざまあ……みやがれ……」 ドサッ! 爆発炎上するマシンから、コサックが命からがら逃げ出していた。 「ひいっ…!ひいっ…!」 「……逃がすかよ……!!」 71号はゆっくりと立ち上がって、足を引きずりながらもコサックを追い詰めた。 638 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 38 35.31 ID 6yIrRz0DO 「動くな!!!!」 「ビクッ!!!」 71号は殺意のこもった声で叫んだ。…そして静かに言った。 「…どこへ逃げたって無駄だ。……今その顔面を吹き飛ばしてやるぜ……」 「ひいいいいいい!!!!」 「死んでいった……『俺たち』全員の恨みだ……!!!」 「ああああぁぁぁぁ……!!!」 「死ねええええっ!!!!!」 「……待て……!!!」 「!?」 どこからか、声が聞こえた。 その途端、天井に爆発が起こり、そこから何者かが降りて来た。 ……あれは…… ……ブルース……!!! 676 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 02 13 36.31 ID 6yIrRz0DO 「………」 「……止めるんだ、ロック」 「……止めろだと……!?」 「ふざけるな!!!今更出てきて何かってなことをほざいてやがる!!!」 「………」 「こいつは……こいつは今ここで仲間を……54号を殺したんだ!!!」 「………」 「止めろだと!?なぜ止める必要がある!!!」 「……こいつも……おまえ『たち』と同じなんだよ……」 「……なに……?」 「……お父様……」 「か……カリンカ……」 「カリンカぁぁぁ!!!」 「お父様……!!!!」 バッ…… 「………」 「……どういう……ことだ……」 「……人質に捕られてたのさ。娘をな」 701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 02 39 19.40 ID NciOTPwb0 「ううっ……うううう……」 「………」 「……利用され、殺したくもないのに人を殺ささせれた……」 「………」 「おまえらと、何も変わらないだろう……?」 「………」 「……許してやってくれ」 「………」 ……ズンッ!!! ……71号は構えていたバスターを下に向け、 溜まっていたエネルギーを地面に向けて発射した。 「……だれだ……」 「……だれが……そんな汚いマネを……!!!」 「……ワイリーだ」 715 名前:28号[] 投稿日:2006/10/06(金) 03 02 32.27 ID NciOTPwb0 「……Dr. ワイリーか……!!」 「ああ」 「……ワイリーだと!!?」 モニターから二人の会話を聞いていたライトが叫んだ。 「馬鹿な……!アイツ……あの爆発に巻き込まれてまだ生きていたと言うのか…!!!」 ……あの爆発とは、おそらく前回の戦いの時の話だろう。 「くそっ……!予定外だ…!!もうこっちには4体しか手札が残されていないんだぞ…!!」 ……ライトがそう叫んだの聞いて、俺たちはようやく理解した。 ……まだ……終わっていない……
https://w.atwiki.jp/rockmanx2ch/pages/16.html
コロニー破壊 エンディング ボスとその弱点 ライフアップ(8つ) サブタンク(2つ) EXアイテム(1つ) 武器エネルギータンク(1つ) アーマーファルコンアーマー ガイアアーマー アルティメットアーマー(エックスのみ)ゲーム中 ゲーム開始時 黒ゼロゲーム中 ゲーム開始時 効率の良いステージ攻略の流れ パーツ開発 コロニー破壊 エニグマやシャトルで破壊できる。 パーツを集めても、確率が上がるのみ。確定で成功させる方法は無い。 オープニングステージ終了後にはっしゃしても、(成功確率は非常に低いが…)成功する場合もある。 ゼロが13回ウィルスに感染すると、確定で失敗する。 コロニー破壊に失敗するとゼロがプレイヤーキャラから外れる。 どうしてもエニグマを当てたい人向け手順 1、エニグマのパーツを3つ集めてセーブしてからリセット。 2、ロードしてクリアしたステージに入りエスケープ、セーブはしない。 3、エニグマ発射して破壊できなければリセットして2に戻る。 1分ほどで1回発射できる、だけど当たる確率そのものが低いので試行回数がいる、60発は撃つつもりで頑張ろう。 エンディング ゼロがプレイヤーキャラから外れていない状態で、エックスでクリア。 ゼロがプレイヤーキャラから外れている状態で、エックスでクリア。 ゼロでクリア。 ボスとその弱点 ボス エックス ゼロ クレッセント・グリズリー スパイクロープ 双幻夢 タイダル・マッコイーン クレッセントショット 三日月斬 ボルト・クラーケン ジェルシェイバー 飛水翔 シャイニング・ホタルニクス トライサンダー 電刃 ダーク・ネクロバット ウイルレーザー 滅閃光 スパイラル・ペガシオン ダークホールド ダークホールド バーン・ディノレックス ウィングスパイラル 疾風 スパイク・ローズレッド グランドファイア 断地炎 ダイナモ ウィングスパイラル 疾風 シャドーデビル トライサンダー 電刃 ランダバンダ(レッドアイ) トライサンダー 電刃 ランダバンダ(ブルーアイ グランドファイア 断地炎 ランダバンダ(グリーンアイ クレッセントショット 三日月斬 ソルボーカ ジェルシェイバー 飛水翔 ゼロ 特に無し - エックス - 特に無し シグマ第一形態 トライサンダー 電刃 シグマ第二形態 スパイクローブ 双幻夢 ライフアップ(8つ) 入手ステージ 必須要素 解説 X Z グリズリーステージ ファルコンアーマーorガイアアーマー 暴走トラック面の中間にある屋根のある場所で継ぎ目から上に行き、右に行くとある。針の床の先へ進むため、ファルコンのフリームーブかガイアの針無効を使う。(アニコレ版ならかけだしハンターモードをONにすればノーマルXとゼロでも取得可能) ○ × クラーケンステージ ガイアアーマー トラップを開ける仕掛けのあるステージの最後の左上のトラップの先。"V"と書かれた黒いブロックを足場にしてトラップを開けた奥。 ○ × ホタルニクスステージ ファルコンアーマーorガイアアーマー飛水翔 始まって直ぐの橋を倒し、その下に降りて針の床を右に行くとある。 ゼロの場合はハイパーダッシュ+飛水翔で取れる。(アニコレ版ならかけだしハンターモードをONにすれば無強化でも取得可能) ○ ○ マッコイーンステージ ファルコンアーマーorガイアアーマー電刃 水の引いた船の右端から天井裏に行ける。ゼロの場合は別の場所に電刃で壊せるブロックがあるのでそこから天井裏へ入る。アニコレ版でかけだしハンターモードをONにしても、見えない頭上の壁みたいなものに阻まれ棘トラップの上を登ることはできない ○ ○ ペガシオンステージ なし 上に登るリフトの2つ目の停止地点にある。右に行き時限爆弾を壊す。 ○ ○ ローズレッドステージ ガイアアーマー ”V”と書かれたブロックをガイアアーマーのチャージショットで壊して進み、そこでダッシュでブロックを動かし足場を作って取る。 ○ × ネクロバットステージ 重力が変化するステージにある。 ○ ○ ディノレックスステージ マグマが流れているステージの一番左端に行き、下に降りるとある。 ○ ○ サブタンク(2つ) 入手ステージ 必須要素 解説 X Z グリズリー なし 時間制限で進むところの途中においてある。 ○ ○ ネクロバット なし 足場に乗って移動するステージの最後にある。 ○ ○ EXアイテム(1つ) 入手ステージ 必須要素 解説 X Z ホタルニクスステージ グランドファイア つり天井のある場所で木でふさがれた場所の上にある。グランドファイアで燃す。 ○ × 武器エネルギータンク(1つ) 入手ステージ 必須要素 解説 X Z ペガシオンステージ なし リフトに乗って下に行く所でリフトより先に下におりるとある。 ○ ○ アーマー プログラム制。4つのプログラムを集めなければ完成しない。 名前 解説 アイテム枠 ノーマル 何も装備していない状態。エックスの基本形態。特殊武器のチャージはできないがチャージショットの攻撃範囲が広い。 4 フォースアーマー 前作から登場したアーマー。全体的に弱体化しているがダメージ軽減・特殊武器チャージ等の最低限の機能は維持している。フルチャージショットはプラズマチャージショット。プラズマチャージショットは敵に当たると一定時間プラズマが残る。一部の敵弾をかき消すことが出来るため、盾の様に使うことも出来る。 2 ファルコンアーマー 機動力に長けたアーマー。一定時間飛行できるが特殊武器をチャージできない。本作から壁貫通がほとんどできなくなった攻撃手段の中で壁貫通可能のチャージショットを打てる。ただしノーマルや他のアーマーと比べて上下の攻撃範囲が狭い 2 ガイアアーマー 重厚な試作型アーマー。特殊武器の使用ができず、ダッシュ速度が非常に遅くその範囲も短いが特殊なブロックを押せる。トゲが無効化され、壁にひっつく様になる。セミチャージの段階でフルチャージショット(射程は短いが攻撃力が高い)が打てる 0 アルティメットアーマー フォースアーマーを元に製作されたアーマー。 実質フォースアーマーの上位互換であり、チャージショットのプラズマが無数に残る上、ギガアタック(ノヴァストライク)を無限に打てる 2 ファルコンアーマー パーツ 必須要素 ステージ 備考 X Z フットパーツ なし グリズリーst 暴走トラックから飛び降りてすぐ上の岩を壁蹴りで登る。 ○ ○ アームパーツ クレッセントショットor三日月斬 ホタルニクスst プラズマ砲台の画面最上部の砲台の裏。砲台をクレッセントショットか三日月斬で壊すとある。 ○ ○ ヘッドパーツ なし クラーケンst ライドチェイサーでエネルギーを全部(8個)取る。 ○ ○ ボディーパーツ ジェルシェイバー マッコイーンst 水の引いた船の中にある。ジェルシェイバーで扉を破壊。 ○ × ガイアアーマー パーツ 必須要素 入手ステージ 解説 X Z フットパーツ ファルコンアーマーorハイジャンプ ローズレッドst ロープ掴みの連続で横に進む途中の岩の間をフリームーブ上にいくとある。ゼロならハイジャンプを装備してロープから2段ジャンプし、左の壁に掴まってから少しずり落ちて右にジャンプ→2段ジャンプでさらに上の左側の壁を掴みそのまま上に進む ○ ○ アームパーツ なし ディノレックスst ライドアーマーでマグマの中を進み 一番奥に進むとある。 ○ ○ ヘッドパーツ ウィルレーザー ネクロバットst ボスのシャッターの手前の穴を下に降りる。ウィルレーザーを入り組んだ壁に沿って操作し扉に内側から爆弾に当てる。 ○ × ボディーパーツ ファルコンアーマーゼロ ペガシオンst 斜めリフトに乗るステージの最初の真上にある。エックスならファルコンアーマーのフリームーブ。ゼロならばシグマウィルス感染による無敵を利用し、針障害物の上からダッシュジャンプ。 ○ ○ アルティメットアーマー(エックスのみ) ゲーム中 零空間ステージ3「覚醒」の動く足場を飛び移り進むステージの途中に大きな穴があり、そこの右側の壁を下におりた部屋。かならずアーマー無しで行くこと。 ゲーム開始時 キャラクター選択画面でカーソルをエックスに合わせ『↑×2 ↓×9』を押す。ただし、フォースアーマーが使用できなくなる。(実質デメリットはないが) 黒ゼロ ショックアブソーバー・ショットイレイザー・ウイルスバスターの能力が最初から備わっている。 新たにショックアブソーバー・ショットイレイザー・ウイルスバスターを装備しても効果は重複しない。 ゲーム中 零空間ステージ3「覚醒」の動く足場を飛び移り進むステージの途中に大きな穴があり、そこの右側の壁を下におりた部屋。 ゲーム開始時 キャラクター選択画面でカーソルをゼロに合わせ『↓×2 ↑×9』を押す。 効率の良いステージ攻略の流れ グリズリー→マッコイーン→クラーケン→ホタルニクス→ネクロバット→ペガシオン→ディノレックス→ローズレッド ※ゼロにショックアブソーバーが欲しい場合 マッコイーン→ホタルニクス→グリズリー→クラーケン→後適当 ゼロの初期ランクを下げないようにエックスでマッコイーン、ホタルニクスを撃破。 ハンターランクSA以上のキャラ(ゼロが簡単)で3番手以降にグリズリーと戦うとLV8で戦えるためショックアブソーバーが手に入る。 ホタルニクスとクラーケンは欲しい装備によっては逆でもいい。 パーツ開発 ボスのレベルが高い時のみ開発可能。 難易度かんたんだとボスのレベルが上がらないのでどうあがいても取得できなくなる。 ライフorエナジーはLv5以降からパーツはLv9以降から 初期で取りたい場合は8時間にして(ボルトクラーケンステージで死んでステージセレクトを繰り返すのが楽)からボスを倒すと8種取れる ライフかエナジーを選択して、2時間(ゲーム内時間)後に完成。 【X専】…エックス専用パーツ、【Z専】…ゼロ専用パーツ ボス ライフ エナジー クレッセント・グリズリー ショックアブソーバー(ダメージ半減) ハイパーダッシュ(ダッシュの距離・速度向上) タイダル・マッコイーン スーパーリカバー(回復アイテムの効果倍増) エナジーセイバー(特殊武器のエネルギー消費半減) ボルト・クラーケン 【X専】ハイパーチャージ(チャージ時間短縮) 【Z専】ゼットセイバーエクステンド(セイバーの攻撃範囲拡張) シャイニング・ホタルニクス 【X専】ラピッド5(バスター最大弾数増(3→5)) 【Z専】ショットイレイザー(敵弾の破壊効果付与) ダーク・ネクロバット ウィルスバリアー(ウイルスのダメージ半減) ウィルスバスター(ウイルスへの攻撃効果付与) スパイラル・ペガシオン ハイジャンプ(ジャンプ力1.25倍) スピードムーブ(移動速度1.5倍) バーン・ディノレックス スピードショット(バスターの弾速倍増) バスタープラス(バスターの威力増) スパイク・ローズレッド 【X専】アルティメットバスター(特殊武器含め常時チャージショット) 【Z専】ゼットセイバープラス(セイバーの威力増)
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/1425.html
【チップ名】 ロックマン 【読み方】 ろっくまん 【アイコン】 【種類】 ナビチップ 【入手方法】 特定の場所で熱斗&ロックマンに勝利 【派生チップ】 サイトスタイル、ヒートガッツ、エレキブラザー、ウッドシールド、アクアカスタム 【登場作品】 「バトルチップGP」 【英語名】 ロックマン:MegaManサイトスタイル:HubStyle ※Hubは彩斗の海外名ヒートガッツ:HeatGutsエレキブラザー:ElecTeamウッドシールド:WoodShld(WoodShield)アクアカスタム:AquaCust(AquaCustom) 【詳細】 「ロックマンエグゼ バトルチップGP」に登場したロックマンのナビチップ 「バトルチップGP」においてのナビチップは本編シリーズとは性質が違い、 「実際にバトルフィールドで戦闘を行うナビを選ぶ」ためのものになっている。 例えば熱斗/ロックマンが主人公でプレイしている際、プログラムデッキにファイアマンを組み込んでおくと、ロックマンがファイアマンに交代して戦闘を開始する。 このロックマンのチップも同じように、熱斗以外が主人公の時でも、デッキに組み込むことでロックマンで戦うことができるのだ。 ナビチップデータ No. 195 名前 ロックマン HP 500 攻撃力 50 MB 170(初期)~330(最大) 属性 無 命中率 A 回避率 B 使用技 チャージショット 効果 ツイカ(後列バトルチップに追加攻撃) 熱斗&ロックマンでスタートした場合は当然最初からデフォルトで所持している。 それ以外では、桜井メイル&ロール以外ではマスタートーナメント最終戦で出てくる熱斗&ロックマンに勝利するとゲットできる。 マスタートーナメントはストーリー前半のラストとなるため、勝利後は1回目のエンディングへと突入する。 メイル主人公でスタートした場合は、ストーリー中諸事情ありマスタートーナメント決勝戦が炎山&ブルースになる。(ちなみに熱斗主人公の場合も炎山&ブルース) こちらではフリーバトルのヤミネットエリア(100連戦)の30人目で出てくるロックマンに勝利すると入手可能。 「MB」はプログラムデッキに組み込めるチップの上限値で、ストーリーを進めると増えていく。 まずまずなHPと攻撃力に、後列チップへのダメージを与えられ容量も高めとロックマンだけあって扱いやすい。 ちなみに今作では各ナビに「得意なチップ」が設定されており、ロックマンに割り振られているのはカスタムソード。 今作ではターンが進むと威力が増加していく効果になっているため、結構強い。 また、他にもスタイルチェンジがモチーフの「サイトスタイル」、「ヒートガッツ」、「エレキブラザー」、「ウッドシールド」、「アクアカスタム」の5種類のナビチップも存在する。 ヒートガッツ、エレキブラザー、ウッドシールド、アクアカスタムは属性付きのロックマン。 あくまで属性要素のみで、ガッツやブラザーなどと名前についているがそれに因んだ効果などは無い。 属性がついているおかげで同じ属性のチップの威力を上げられるほか、使用技が各スタイルのチャージショットに変化。 ヒートガッツは特殊効果はないが威力が高めの火炎放射、エレキブラザーはマヒさせて相手ナビを攻撃できなくするラビリング、 ウッドシールドは相手が選択中の全チップに攻撃できるが命中率が低いコガラシ、アクアカスタムは通常ロックマンと同じように後列追加効果のアクアショット。 ただしこの属性ロックマンたちは、通常ロックマンと比べHPが100、容量が20低い欠点がある。 あと入手のためには128人トーナメントで優勝しないといけないので面倒。(主にナビコードの入力が面倒) そしてサイトスタイルは、まず容量が最低でも350、最大で510と破格の大容量。強力なチップをデッキに多く入れられる上、 固有攻撃も5連射のロックバスターで総ダメージが100とナビの攻撃ではトップであり、5連撃なので強化との相性もいい。(チップへの攻撃はできないが) だがこの高性能さの代償として、HPはたったの200とこちらも桁違いの低さ。 一つの事故が即致命傷になりかねないため、防御チップなどできっちりした対策が必須。 長期戦は不利なだけなので、短期決戦で挑もう。 なお入手のためには、特殊なネットナビコードの入力が必要。 データライブラリNo. 作品 前のチップ ← No. → 次のチップ 「バトルチップGP」 No.194 データチップ4 ← 195 ロックマン → No.196 ロール No.228 キングマン ← 229 サイトスタイル 230 ヒートガッツ 231 エレキブラザー 232 ウッドシールド 233 アクアカスタム → No.234 ノーマルナビ
https://w.atwiki.jp/rockmanzero2ch/pages/248.html
基本情報 販売期間 2024年4月26日(金)12 00 ~ 2024年5月31日(金)13 59 販売価格 1回 880円(税込)【10連セット】は1回分お得な7,920円(税込)※10連セットをご購入の場合に限ります。 配送手数料 複数回注文でも【20個まで】全国一律660円(税込)で配送 お届け目安 10月上旬~中旬頃発送予定 跡地 https //capcom-capkujionline.com/lp/rockmanzero/ 景品一覧 賞 賞品名 分類 当選確率 賞内確率 当選確率×賞内確率 S賞 カプころんBIGぬいぐるみ ロックマンゼロ 1/100 1.0000% A賞 タペストリー A-1ゼロ 5/100 1/8 0.6250% A-2シエル 1/8 0.6250% A-3ピュンパ 1/8 0.6250% A-4ファーブニル 1/8 0.6250% A-5レズ 1/8 0.6250% A-6ニンニン 1/8 0.6250% A-7コピペ 1/8 0.6250% A-8オメガ 1/8 0.6250% B賞 アクリルパネル B-1ゼロ 14/100 1/5 2.8000% B-2ピュンパ 1/5 2.8000% B-3ファーブニル 1/5 2.8000% B-4レズ 1/5 2.8000% B-5ニンニン 1/5 2.8000% C賞 アクリルスタンド(ゼロ各武器) C-1ゼットセイバー 15/100 1/7 2.1429% C-2バスターショット 1/7 2.1429% C-3シールドブーメラン 1/7 2.1429% C-4トリプルロッド 1/7 2.1429% C-5チェーンロッド 1/7 2.1429% C-6ゼットセイバー2 1/7 2.1429% C-7リコイルロッド 1/7 2.1429% D賞 マイクロファイバークロス(パッケージイラストほか) D-1ロックマンゼロ 30/100 1/7 4.2857% D-2ロックマンゼロ2 1/7 4.2857% D-3ロックマンゼロ3 1/7 4.2857% D-4ロックマンゼロ4 1/7 4.2857% D-5封印ゼロ 1/7 4.2857% D-6オメガ 1/7 4.2857% D-7ゼロ シエル 1/7 4.2857% E賞 サイバーエルフ缶バッジ E-1ウィンキィ 35/100 1/35 1.0000% E-2アリフ 1/35 1.0000% E-3ハピタン 1/35 1.0000% E-4モリック 1/35 1.0000% E-5アーニュ 1/35 1.0000% E-6キョロップ 1/35 1.0000% E-7マンネン 1/35 1.0000% E-8プチック 1/35 1.0000% E-9ターボ 1/35 1.0000% E-10ケリリン 1/35 1.0000% E-11ガンバッファ 1/35 1.0000% E-12ユッキィ 1/35 1.0000% E-13バースカイ 1/35 1.0000% E-14ビーサス 1/35 1.0000% E-15ピッタ 1/35 1.0000% E-16ボンガ 1/35 1.0000% E-17アーチム 1/35 1.0000% E-18トッター 1/35 1.0000% E-19デルピーナ 1/35 1.0000% E-20イーナイト 1/35 1.0000% E-21ハンマーゴ 1/35 1.0000% E-22ストッキュ 1/35 1.0000% E-23メットラル 1/35 1.0000% E-24クロッカ 1/35 1.0000% E-25エクール 1/35 1.0000% E-26リゼタス 1/35 1.0000% E-27ゼーバラス 1/35 1.0000% E-28エルフLv.0 1/35 1.0000% E-29エルフLv.1 1/35 1.0000% E-30エルフLv.2 1/35 1.0000% E-31エルフLv.3 1/35 1.0000% E-32エルフLv.4 1/35 1.0000% E-33エルフLv.5 1/35 1.0000% E-34エルフLv.6 1/35 1.0000% E-35エルフLv.7 1/35 1.0000%
https://w.atwiki.jp/vip_rockman/pages/10.html
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 29 56.27 ID QKVImtFz0 「状況は極めて最悪ですな」 様々な画面が浮かぶ部屋。作戦会議室で、エックスとライトはお歴々の将軍や大臣と会見している。 「特A級の実力を持つレプリロイドがイレギュラーに転じる……なんともこれは」 逞しい髭を持った将軍が嘆息した。 「事前にこのテロを察知する事は出来なかったのかね?」 「部隊長というのが痛いですな。情報部の網目をくぐったのでしょう」 不愉快そうに顔を歪める長官。 「首謀者は誰かね?」 年長の将軍は手を挙げる。 「不明だ。そういえば、牢獄に押し込んだはずのイカれロイドが抜け出したそうじゃないか? いったい、何のために給料を払っていると思っている」 答えた大臣が、嘲笑の目を他の将軍に向けた。 「それはこちらのセリフだ、穀潰し。要塞が使用され、街を破壊された責任は空挺だけでは無いぞ」 口々に言い合い、統制が取れない状況になりつつある会議室。 「――やめたまえ」 騒音響く、部屋を殷々とこだまする声が全てを制した。 「ケ、ケイン博士……」 唾を飛ばし、他の人間とレプリロイドを罵倒した将軍が竦みあがる。 「ロックマンX、そしてライト。高速道路での鎮圧作戦は、失敗に近いが良くやってくれた」 ――ケイン博士。 老体であり、一博士でありながら、レプリロイドに関しての軍事会議に大きな発言権を持つ人物。 緩やかな銀髪を後ろに流す男、Drケインが現れた。 「ハチ型ヘリコプターには、多大な被害が出ていた。これを撃破したのは評価すべきものがある」 ケインは目前のエックスを賞賛するが、当の本人は何がしかの感情によって顔を歪めているだけだ。 ライトもエックスの後ろに立ち、思案顔をしている。 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 47 07.32 ID QKVImtFz0 「事態の状況の深刻さは、皆解っているようだな」 ケインは二人の態度に気にした風もなく、将軍達を見据える。 「さて、諸君。これから私達は……いや、人類はどうするべきかね」 「だから、私はレプリロイドを開発するなど……」 エックスの前でありながら、差別的な発言をする大臣。 「それは、私に対する侮辱かね!?」 それに憤ったのはエックスではなく、レプリロイドの将軍だった。 「……やはり、場所を選ぶべきだったな」 再び喧騒に包まれる会議室に、ケインは呆れるというよりはどこか達観した顔で呟いた。 「エックス――」 達観した顔を、消沈したエックスに向けるケイン。 「今、君の心理状況がどんな状況なのかは解る」 エックスの顔色は何も変わらない。 「しかし、これは人類にとって非常に由々しき事態。これを解決するにはエックス、君の力が必要だ」 「友達に叩きのめされた、ボクがですか……?」 必要という単語に、エックスの肩が揺れる。 「ゼロに助けられなければ死ぬとこだった、この〝ボク〟がですか……?」 「エッ…クス…?」 ライトが疑問の声を上げる。 周囲の将軍も、何事かと言い合いを辞め、ケインとエックスの二人を傍観した。 「冗談じゃない…!! 冗談じゃない!!」 突然、エックスは頭を抱えながら叫びだす。 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 55 09.17 ID QKVImtFz0 「……エックス?」 「ボク達。ボク達――レプリロイドは、イレギュラーから人類を守り、平和を築く為に作られた!!」 呆ける将軍達に向け、青いレプリロイドが叫ぶ。 「世界中の危険な災害から、人間の家族を守る為に作られた!!」 感情のこもらない瞳をしたケインと驚愕するライトに、人から作られたヒトが叫ぶ。 「でも、仲間を殺すために何か作られていない!!!」 誰もが無言になる会議室で、エックスは絶叫するように言い放つ。 「――友人を、恩人を、同僚を、殺す為なんかに!!」 そして、会議室を飛び出した。 夜より暗い黒――漆黒の世界。 ボクタチは、ナンの、タメにツクラレタノ? 「オレタチは……」 スクラップが声をかけた。 「ニンゲンのドウグじゃナイ」 エックスが破壊したレプリロイドが集まる。 「――オマエたち、ニンゲンが、セカイにとってイレギュラーだ」 「これは……夢なの?」 しとしと降る雨の中、エックスは高架の下でうずくまっていた。 気だるげに現世に覚醒するエックス。 「覚めれば良かったのかな……? それとも」 ため息をつき、頭を降る。 悪夢は消えたが、覚めた先も悪夢といえる状況だ。 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 02 14 41.26 ID QKVImtFz0 「ここに居ましたか!!」 顔を膝に沈めるエックスに、甲高い声がかかった。 「君は……?」 エックスは怪訝気味に答える。 「イレギュラーハンターの一人です! そ、それよりも大変なんです!」 分厚いボディスーツをい着込んだ少女が、ポケットをまさぐる。 次に腕を取り出したときには、携帯型の端末が握られていた。 「ついに、イレギュラーが行動を起こしたんです!」 少女が端末を操作すると、黒い画面が白一色に染まる。 「第13極地部隊が壊滅されたのは、聞いていますか?」 興奮気味に喋り、操作。次に現れる画像は、ドーム状の基地だった。 エックスは、それを疲れたように眺めた。 「元第13極地部隊のアイシー・ペンギーゴ率いるイレギュラー集団が、進軍しているんです!!」 「アイちゃん……」 「アイシー・ペンギーゴは、第13極地部隊長を消去した後、極地基地を乗っ取りました」 エックスの声は聞こえなかった、少女がエックスの顔色を確認せず報告していく。 「まずは極地から固めるとは、敵もやります。……い、いえ、駄目だけど。――とにかく彼等は、ちゃくちゃくと作戦をこなしているのでしょう」 私的な意見にしどろもどろになりながらも、少女は真面目に伝えた。 「それで……?」 「それで…………いえ、あの。はい?」 AIの処理能力を超え、素っ頓狂に質問を質問でかえす。少女は混乱した。 「それで、ボクにどうして欲しいの……?」 「すいません……エックスさん。仰ってる意味が……?」 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 02 25 11.25 ID QKVImtFz0 「アイシー・ペンギーゴを排除するの?」 ふらりと、エックスが立ち上がる。 その顔には表情が消え、軍人がみせる非情さが滲んだ。 「え……。あの…エックス……さん?」 「やらせないよ。――消去なんか、絶対に駄目」 エックスは、一瞬にして右腕をバスターに変えた。 小さく悲鳴を上げる、少女のハンター。 「知らないだろうけど、アイちゃんは良い子なんだ」 唐突に、ポツリと吐いたエックスの心情。思い出される、同僚の記憶。 「エックスさん……?」 「ナウマンダーさんとは、いつも喧嘩してるけど……氷の陶芸が好きな、背がちっちゃい良い子」 ブツブツと、薬物中毒者のように呟くエックス。 「きっと……」 そこで、エックスは我を取り戻したのか、顔色から険が取れた。 「きっと、話し合えば解る。だって友達だもの。同僚……仲間だから」 自分に言い聞かせるように独白し、エックスは本部へ足をすすめる。 ――その背中に、相手はイレギュラーですよとは、少女はついに言えなかった。
https://w.atwiki.jp/vip_rockman/pages/5.html
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 21 23 57.51 ID +GUS8ysBO 「……よくやったよ」 部屋まで帰る途中の廊下、サポートロボットのラッシュにそう声を掛けられた。 「正直な話私は……申し訳ないが、君が帰ってこれるとは思っていなかったんだ」 「………」 「すごかったよ。君の諦めない力」 「……ああ……」 そうか…自分は生きているのか… …だが、今はもうどうでもいい… …ただ、疲れた… 「28号」 137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 21 40 49.73 ID +GUS8ysBO 「……?」 そこには、廊下の壁にもたれかかっている男…いや、「俺」がいた。 ナンバーは……32。 「聞いたぜ。おまえリングマンを特殊武器も使わずに倒したんだってな」 「………」 「たいしたもんだよ。生き残った連中の中には、トードマンを倒しただけとかいうラッキーなヤツもいるようだが…… おまえは違うようだな」 「……おまえはどうなんだ?」 「俺か?俺ももうすぐ出撃だ。多分ドリルマンとやることになると思う」 「……ドリル…マン……」 「……確かに強敵だがな。俺も必ず生き残ってみせるぜ。じゃあな」 32号は最後にそう言うと、不敵な笑みを残して廊下の奥へと消えていった。 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 21 55 49.25 ID +GUS8ysBO ……変わったやつだ…… 俺たちはみんな同じ素体から作られた。だから性格は基本的には同じはずだ。 だが…ヤツはあきらかに俺らとはどこか違っている。戦いに行くのを、むしろ楽しんでいるような口振りだった。 …もしかしたら、製造の段階でどこかにバグが起こったのかもしれない。 まぁ……でも…… 多分…もう会うことはないだろう。 ドリルマンは8体ボスの中でも、随一の力を持つ強敵だ。 よほどの実力か幸運でもない限り、生きて戻るのは難しい。 ……… 死ぬ……のか…… ……そう思っただけだった。もはや何も考えられないほどに、今の俺は疲弊しきっていた。 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 22 14 23.45 ID +GUS8ysBO 生き残った者の行く部屋は、今まで住んでいた研究室より少しだけ待遇が良くなる。 一人ずつに割り当てられたベッド。それに窓… もちろん、逃げられないように鉄格子ははまっているが。 だがこれも実は……Dr.ライトの用意した「エサ」でしかないのだ。 俺たちの「生きたい」と言う意思を高めさせ、戦闘力を向上させるための。 ……つくづく汚いやり方だ…… だけど…… 今だけは…それが本当にありがたかった。 生まれて初めてのベッドは、疲労の全てを吸い取ってくれる気がした。 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 22 27 58.24 ID +GUS8ysBO 新しい部屋に入って3日が経った。 戦況に大きな変化はない。どうやらライトは残りのボスを倒すのに相当手こずっているらしい。 ただ驚いたことは、俺がこの部屋に入った次の日、32号もまたこの部屋にやってきたことだ。 「久しぶりだな」 そう言って32号は、例の不敵な笑みでニヤッと笑った。 …やはりこいつは、俺たちロックマンとは少し異質な存在なのかもしれない。 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 22 41 55.75 ID +GUS8ysBO ……何も起こらないままさらに2日の時が過ぎた。 俺はと言うと、前回の戦いの緊張と疲れもだいぶほぐれ、少しずつだがまた仲間と笑い合えるようになっていた。 …俺たち「生き残り組」の出番は、残りのロックマンのストックが全て無くなってからだ。 話によると、最初の段階で80体のロックマンが作られたと言う。 ……残りのやつらが全て倒しくれれば…… 「そんなことはありえないな」 俺がこのことを仲間に言うと、遠くで一人聞いていた32号が代わりに答えた。 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 23 02 00.50 ID +GUS8ysBO 「たしかに残りのボスは他のヤツらが倒すかもしれない。だが、問題はその後さ」 「後……?」 「そう。残されているコサックステージ。ここからは「普通」のヤツじゃダメなんだよ」 「……ダメってのはどういうことだ?」 「…俺たちのように修羅場をくぐったヤツらじゃなきゃ、絶対に生き残れないってことさ」 32号は、俺の方をチラッと見て言った。 「………」 「……ま、ファラオマンをタイムストッパーで倒したようなヤツが、本当に役に立つのかは知らんがね」 「なんだと!!!」 「おいよせ……」 フンッ、と溜め息を一つつくと、32号は一人部屋から出ていった。 「………」 部屋の中に、暗い影が落ちた。 165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 23 17 54.95 ID +GUS8ysBO …夜。 俺の中で収まったはずの不安が、再び大量に押し寄せて来たせいで、俺は眠れなくなっていた。 さっき32号の話を聞いたせいだ。 ……また……戦わなくちゃいけないのか…… あの時のリングマンの涙が、脳裏をよぎった。 「………」 ……ダメだ。今日はとても眠れそうにない。 俺は他のヤツらを起こさないように、静かにベッドから抜け出た。 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 23 29 00.86 ID +GUS8ysBO 「……あら?」 「……あ」 唯一出ることを許されたバルコニーに、空気を吸いに行こうと思って廊下に出たところ、後ろから誰かに声を掛けられた。 「…28号?」 「…ロールさん……」 「どうしたの?こんな夜更けに」 「いえ、ちょっと外の空気を吸いに行こうと思って」 「そう……」 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 23 45 46.82 ID +GUS8ysBO ……この腐ったゴミ袋のような生活の中で…… ロールさんは、俺たちが生きていくための活力だった。 ライトは俺たちのことを道具だと言い切り、言葉通りに俺たちを扱った。 だけど、ロールさんは違った。俺たちのことを「人間」として見てくれた。 ……同じレプリロイドでも、俺たちとロールさんの立場は180度違う。 ロールさんはライトから特別に寵愛を受けている。 立場としては、実質彼女はライトと同じ位置にいるんだ。 ……でも、彼女はこんな俺たちに、たくさんのやさしさを注いでくれた…… 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/04(水) 23 57 14.92 ID +GUS8ysBO 「……ね」 「?」 「あたしも……いっしょに行っていい?」 「え……?そ、それは別に構いませんけど、ただ空気を吸いに行くだけですよ?」 「うん。わかってる」 「……そう言うなら……」 俺たち二人は、いっしょにバルコニーへと向かった。 179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 00 07 19.82 ID iyWMtbgPO ドアを開けて外に出ると、空には満天の星空が広がっていた。 「すごーい……」 「ホントだ……」 「あ、見て!」 「?」 「すっごい満月……」 「……綺麗……」 「……」 ……あなたの方が、綺麗ですよ…… 「え?何か言った?」 「え?あ、いや……」 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 00 17 34.22 ID iyWMtbgPO ……こんな綺麗な空の下で……今も戦いが続いてるなんて、嘘のような気がする…… …なぜかはわからないが、自然と涙が溢れていた。 「……28号?」 「え?」 「どうしたの……?大丈夫?」 「えっ、あっ…… 大丈夫です。なんともありません」 「ホントに…?」 「はい……」 …くそ……ロールさんの前でいきなり泣くなんて…… かっこ悪りい…… 「………」 「……28号は、他のみんなとは少し違うね……」 「え……?」 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 00 31 48.99 ID iyWMtbgPO 「そう…ですか?」 「うん。違うよ」 「どっ、どんな風に?」 「えーっとね……」 「……うん。すごく、人間っぽいんだな」 「人間…っぽい…?」 「そ。…他のみんなもそうだけど、28号は特に」 「そう…かなぁ……」 「そうだよ。自分じゃ気付かないかもしれないけどさ」 「そっかぁ……」 「………」 「……あたし、それがうらやましい」 「……え?」 「……あたしはどうやっても……人間に近付けそうにないから……」 「……な……!」 「そんな!何言ってるんですか!」 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 00 48 11.72 ID iyWMtbgPO 「そんな……そんな悲しいこと言わないでください!俺たち…俺たちロールさんの優しさにどれだけ救われたことか……」 「………」 「ロールさんは……人間です。だって……俺たちのことを、人として見てくれた。いっしょに笑ってくれたじゃないですか」 「……」 「そんな優しさを持ってるロールさんは、絶対に人間です。ロボットなんかじゃない」 「……!」 …ロールさんの肩が、わずかに震えていた。 「……ロールさん……?」 「………ありっ……がとっ……」 「……!」 「グスッ……あり…がと…グスッ……20…8号……ズッ…」 「……ロールさん……」 「グスッ……グスッ……ズッ…」 スッ…… 「……!」 …ロールさんは俺の胸に、そっと頭を預けてくれた。 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 01 01 21.23 ID iyWMtbgPO 「グスッ…グスッ…」 「……」 「……ごめんね……」 「えっ……?」 「……何もしてあげられなくて……ホントにごめんね……!」 「……」 「そんなこと……ロールさんが気にしないでください」 「でも……!」 「いいんです。…俺は必ず……生き残ってみせるから……」 「28号……」 ……そうだ…… 俺は必ず生き残ってみせる。 今、俺の人生に新しい目標が生まれた。 俺は……彼女のために…… 「ロール」 後ろから、あの勘に障る声が聞こえてきた。 195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 01 12 55.03 ID iyWMtbgPO 「……!!!」 Dr.ライト…… 「こんな所で何をしている」 「いっ…いえ……別に……」 「…そんなゴミとあまりいっしょにいるな。プログラムをやられるぞ」 「!!そっ…そんな……!!」 ガシッ…! …俺はロールさんの肩を掴んで、彼女を止めた。 「に……28号……」 「………」 「ほう……なんだそのツラは?」 「………」 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 01 25 08.98 ID iyWMtbgPO 「もう一度言っておくがな。いくら貴様が私に歯向かったところで、無駄なんだよ」 「………」 「貴様の身体は、私を殺そうとした瞬間全てのプログラムが停止するように設計されてある」 「………」 「貴様が私にそのバスターを向けた時、それは貴様の死ぬ時だ」 「………」 ……おそらく、嘘は無いだろう…… 「……わかったか。貴様は所詮私の道具なんだよ」 「………」 ……くそっ…… …俺はずっと……このままヤツの言いなりなのか……? 「行くぞ。ロール」 「はっ…はい……」 「………」 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 01 39 45.19 ID iyWMtbgPO ……俺はバルコニーから出て行く二人を、ただ黙って見つめていた…… だが、扉を出る間際。 ロールさんが俺の方を振り向いて、俺の名前を叫んだ。 「……28号!!」 「!」 「………」 「……ま……」 「……またね……」 「……?は……はい……」 「…ふふっ…」 ロールさんは最後に少し微笑んで、バルコニーから出て行った。 ……でも…… ……最後の笑顔…… ……泣いてた……? ドクン…… ……何か……嫌な予感がする…… 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 01 45 26.96 ID iyWMtbgPO ……なんだ……?あの、最後の涙は…… ……いったいどうして……泣く必要が…… …嫌な予感が頭から離れない… ……何か…… ……俺は走って、二人の後を追った。 206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 01 54 40.15 ID iyWMtbgPO …結構長い時間、バルコニーで一人考えこんでしまっていたらしい。 追いかけても、二人の姿は見つからなかった。 どこだ……!? だが、いくら探し回っても…ラウンジにも、書斎にも、寝室にも、二人の姿はどこにもなかった。 ……あと、探していないのは…… ……地下の研究室だけだ…… 俺は静かに、地下へと向かった…… 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 02 05 43.50 ID iyWMtbgPO ……地下への階段を降りてる途中…… 研究室の中から、声が聞こえてきた。 ……あのクソじじいの、いやらしい嬌声。 「………」 ドクン……ドクン……ドクン…… …俺はドアの隙間から、研究室の中を覗いた。 「……!!!!!」 即座に、俺はそこから目をそらした。 210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 02 17 05.85 ID iyWMtbgPO 「…うっ……ぐっ……ああぁぁ……!!!」 俺は目をつぶったまま吐き気にも似た感覚を、必死の思いで抑えこんだ。 悪い予感は……当たっていた…… …そしてライトの嬌声の中に、こんな言葉がわずかに聞こえてきた。 「……貴様らは所詮人間の道具なんだ……」 「…!!!!!」 ……殺してやる…… 211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 02 27 42.35 ID iyWMtbgPO …テメエのその薄汚ねえツラを、今すぐ粉々に吹き飛ばしてやる…!!! 俺は立ち上がって、目の前の研究室の扉を蹴り破ろうとした。 ……だが…… 「私を殺そうとした瞬間、貴様の身体は全てのプログラムが停止するように設計されてある」 「………」 ……そうだった…… ……今この中に踏み込めば、俺は死ぬ…… ……俺はヤツを殺すまで……死ぬ訳にはいかない…… 「……ぐっ……!!」 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 02 44 27.23 ID iyWMtbgPO ……奴への殺意と自分の無力さに、頭がどうにかなりそうだった。 握り締めた拳からは、血が滲んでいた。 …絶え間なく続くライトの嬌声と… …それに耐える彼女の声。 ……もう…何も聞きたくなかった。 ……俺は静かに、研究室を後にした…… 214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/05(木) 02 56 53.18 ID iyWMtbgPO ……部屋に戻ってきて…… 自分のベッドにもぐりこんで、今見てきたものは全て忘れようと思った。 だが、到底そんなことは、俺にはできそうにもなかった…… 「あたしはどうやっても……人間に近付けそうにないから……」 今頃になって、彼女の言葉の本当の意味を理解する。 「……ごめんね……」 ……… 謝るのは……俺の方だ…… 君に……何もしてあげられない…… 「………」 俺はもう何も考えず、眠った。 ただ……あいつへのこの激しい殺意だけは、自分の胸にしっかりと刻みこんだ……
https://w.atwiki.jp/xsettei/pages/32.html
ロックマンX5 ストーリー 21XX年。 「レプリフォース大戦」から数か月、地球に平穏な時間が続いていた。 大戦の影響で被害のあったスペースコロニー群の修復もほとんど終わり、 残りは月のラグランジュポイントに浮かぶ超巨大コロニー「ユーラシア」の工事のみ。 老朽化が進んでいたため、もともと大規模修復の予定があった。 そんなある日、平和は一瞬にして崩れ去る…。何者かに「ユーラシア」が占領される! 人口重力装置のコントロールを奪われ、地球へと向かう軌道に乗って しまったのだ。このままでは16時間後には地球と激突!地球はほぼ壊滅状態になり、 最悪の場合、消滅の恐れまである。地球存亡への残る手段は、 旧時代のギガ粒子砲「エニグマ」を使って「ユーラシア」を破壊する以外に他はない。 この任務をこなせるのは、イレギュラーハンターのエックスとゼロ以外にはいない。 地球の未来は二人に委ねられる。「エニグマ」再起動のパーツを集めて、粒子ビームで 超巨大コロニー「ユーラシア」の地球激突を食い止めるのだ! 出典 PS「ロックマンX5」取扱説明書 登場キャラクター (詳しい情報はサブキャラクターのページへリンク) 8ボス 名前 称号 特殊武器 必殺技 取扱説明書における紹介 関連書籍等の情報 クレッセント・グリズリー 暴走アイアンクロー クレッセントショット 三日月斬 自慢のドリルアームで戦いを好み、戦利品を売買している。以前は強い相手と戦い、武器を勝ち取ることに生き甲斐を感じていたが、最近では武器を横流しして商売の方が忙しいようだ。ドリルアームで縦横無尽に地形を掘り進み、巨大なツメからはあらゆる物を切り裂くクレッセントショットを発射する。 関連書籍等の情報 ヴォルト・クラーケン 超電磁の罠 トライサンダー 電刃 もとイレギュラーハンターだったが、職務内容に疑問を抱き辞職。以降、エネルギー工学の研究職につき、戦いとはかけ離れた平穏な生活を過ごす。トライサンダーは実験用の触手を戦闘用に高めた超電磁エネルギーショットである。 関連書籍等の情報 シャイニング・ホタルニクス 知性の輝き ウィルレーザー 滅閃光 レーザー工学の権威。ただ、自分の研究が兵器利用されるのを恐れるがあまり、彼の研究成果は日の目を見ることが少ない。ウィルレーザーはホタル型ユニットをリモートコントロールでき、ホタルニクスの移動能力の低さをカバーしている。 関連書籍等の情報 タイダル・マッコイーン 大海の守護神 ジェルシェイバー 飛水翔 海洋博物館館長を務めると同時に海上警備隊隊長でもある。過剰な責任感から危険をかえりみないところがあり、レプリシーフォースと喧嘩が絶えなかった。ジェルシェイバーは地上を削り取るかの勢いで地面に沿って移動する。 関連書籍等の情報 スパイラル・ペガシオン エアフォースプリンス ウィングスパイラル 疾風 正義感あふれるレプリエアフォースの若き長官。若さ故に情熱余って失敗をおかすことも。戦死したカーネルを師と仰いでいて、今でも忘れられないでいる。ウイングスパイラルは強力な竜巻で、触れたものを一瞬にして上空へ舞い上げる。 関連書籍等の情報 スパイク・ローズレッド 深紅の幻術 スパイクロープ 双幻夢 まれにみる突然変異系レプリロイド。ジャングルの自然をコントロールするユニットと、レプリロイドとシグマウィルスが合体してローズレッドが誕生した。変異の過程など謎の部分が多すぎ、さらにイレギュラーの発生率が高く、ウィルスに変わる新たな脅威になる可能性がある。スパイクロープはイバラを束ねて攻撃力を高め、連続ダメージが与えられる強力な武器。 関連書籍等の情報 ダーク・ネクロバット 忘れ去られし闇の戦士 ダークホールド - 3年前にシグマに作られたイレギュラー。隙を見てシグマの前から逃亡する。その後、行方知れずになるが、シグマ自身にとっても、たいした戦力にならないと判断し存在すら忘れ去られる。ダークホールドは一定時間、時を止めてしまう恐ろしい技。 関連書籍等の情報 バーン・ディノレックス ジュラシックインフェルノ グランドファイアー 断地炎 もとレプリフォースの災害対策チームの一員。サンハウスマウンテンを管轄していたが、秘密裏に自分の隠し倉庫を造り、マグマエネルギーを利用した武器などを作っては隠して置いた。グランドファイアーは灼熱の炎を吐きだし、地面についても燃え続けるたちの悪い武器。 関連書籍等の情報 出典 PS「ロックマンX5」取扱説明書 用語 関連書籍等の情報 未確認の情報
https://w.atwiki.jp/vip_rockman/pages/7.html
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 37 51.15 ID QKVImtFz0 ロックマンX 大都市に良くある高架の高速道路。 大多数の市民が移動するために使われるこの道路が、火花と爆音に彩られる。 赤い乗用車が大量の銃弾によって蜂の巣にされ、半瞬遅れて爆散。 貨物を運送するトラックの運転手が、何者かによって引きずりだされ、傍らのスクールバスが突然飛来したミサイルによって吹き飛ばされる。 丸い月が、空に浮かぶ夜。 よくある場所に、特異な光景。 地獄の縮図が、高速道路を闊歩する人影達によって描かれる。 人影達の名は――レプリロイド。 人間ではない。 死神でもない。 悪魔でもない。 人間によって、作業用、戦闘用、愛玩用、様々な願望と思惑によって作られた、人間を超えた基本性能を持つロボット。 そのレプリロイドが暴走した存在を、人々はイレギュラーと呼ぶ。 人の手に作られた、異端に堕ちた鋼の身が、人間達に向かって牙を向いた。 「……酷い」 その光景を怯まず、臆さず、悲哀に満ちた瞳で見つめる青い影が居る。 『代理隊長。暴走したレプリロイドの数はなおも増え、事態は最悪の一途を辿っています』 人影の胸から、電子音で構成された声。 『市民の被害は不明です』 「一体、どうしてこんな事に? こんな大量にレプリロイドが暴走するなんて」 『原因は不明です』 人影の詰問に、電子音声の主は淡々と答えた。 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 40 27.68 ID QKVImtFz0 「こちらの増援は? 救助の部隊はどうなっているんでしょう?」 『増援は未定。救助班は、ハチ型ヘリコプターによって全て撃墜されました。これの増援も未定です』 機械仕掛けのオペレーターは、抑揚無く最悪の事態を伝えた。 『やはり、君がやるしかないようだな』 無線機から流れる電子音が高い少女のものになる。 「……ライト博士」 人影は声の主の名を呼んだ。 『原因追求は後にしよう。今現在、13番高速道路は未曽有の事態に陥っている』 声の主――Dr.ライトは冷静に言葉を続ける。 『この事態を打開するの者は、1人しか居ないと私は考えている』 「…………はい」 『レプリロイドで有りながら、人間に近い心を持つ。優しきながら、岩のような強固な身体と、全てを粉砕するバスター』 人影が自分の右腕に視線を落とす。 人間の腕を模された青き右腕は、ギミック音と共に砲台となった。 「人間を、人類を頼むぞ」 ライトは叫ぶ。 「行け、ロックマンX!!」 『ライト博士による出撃許可。イレギュラーハンター、エックス出撃して下さい』 「了解!!」 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 42 29.21 ID QKVImtFz0 炎が散りばめられ、余す所なく陥没する道路をエックスが駆ける。 疾走しながら、少年は辺りを見回すが、生存してる人間は居ない。 暴走しているレプリロイドの姿も無いところから、彼等は前進しながら破壊活動を行っているようだ。 四散した自動車を、落胆と憐憫を込めた視線をやるエックスの背に、爆音にも似たローター音が降りかかった。 「良かった……早い。――救助部隊だ!!」 頭を暗い空に向け、少年の顔が喜色に彩どる。 白でペイントされた救助ヘリが、エックスの頭上に浮かんでいた。 「ボクに続いて、生存者の救助を…………っ!?」 パイロットに向けて、無線を送るエックスの端正な顔が歪む。 救助ヘリの更に頭上を覆う形で、ホバリングする影をみとめたからだ。 『軍事用ハチ型ヘリコプターを確認』 オペレーターの声を最後まで聞かず、エックスは横へ跳んだ。 ハチ型ヘリは、真下に居る救助ヘリを邪魔だとばかりに体当たりし、接触した状態で前腕部に武装したバルカンを発射した。 真っ白なボディに、小気味良い音が弾け、連続して火花が散る。 回転翼は捥がれ、ゆらゆらと揺れる救助ヘリは黒煙を上げた。 「やめてください!!」 エックスの怒声も虚しく、穴だらけになったヘリは、出鱈目に滑空しながら高架下へと墜落。 一瞬、夜空がぱっと明るくなり、半瞬後に爆炎を上げて散開した。 「………くっ!」 引き締められた口元から、憤りが吹き出る。 怒れるエックスを頭上から睥睨しているハチ型ヘリは、次の目標を少年にせず、下腹部に設置されたハッチを開放した。 開放され、降り落ちてくる影。 紅い単眼を顔に持つ、数十の人型レプリロイドだ。 彼らの着地を待たず、エックスはバスターを数度放つ。 いくつかのレプリロイドは空中で爆発したが、多数がエックスを囲むように着地した。 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 45 02.87 ID QKVImtFz0 「あなた達は、自分が何をしているのか解っているんですか!?」 自分の周りを囲む、人型にエックスは叫んだ。 しかし、レプリロイド達はその声を無視し、じりじりと歩み寄って方陣を形成する。 「ニクムベキ……ニンゲンに……」 レプリロイドの一人が呟く。 「オレタチを……ジユウに…………」 その右手側のレプリロイドも同調して、顎にあるスピーカーから言葉を吐き出した。 「オレタチは……」 囲む全ての人型が唱和する。 「ニンゲンのドウグじゃナイ!!!!」 ――そして、掴み掛かった。 『言語中枢に問題があります』 エックスは、敵と仲間、双方の声を聞きながら、背後に迫るレプリロイドの頭部を打ち抜いた。 頭部を失った人型が地面に落ちるより先に、左から迫る人影にチャージ無しのバスターを浴びせる。 仲間がやられても気にしない愚鈍なレプリロイドは、仲間の死体を踏み越え、飛び掛る。 エックスは舌打ちしながら、数度バスターを放ち、暴走する人型をスクラップにかえた。 武装もしていないレプリロイド達は、一太刀も浴びせることなく地に沈む。 背後から急襲するレプリロイドが、鉄色の胸部に数個の風穴を空けられ、彼の死を最後に戦闘は終了した。 「このレプリロイド、本当は土木用のなのに……」 『暴走する原因は不明のままです』 『感傷に浸る暇は無い。エックス、直ぐに破壊活動をしているイレギュラーを停止させてくれ』 今しがた戦闘をした数キロ先の高速道路に、轟音が響く。 「……了解」 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 48 43.45 ID QKVImtFz0 エックスは疾走を再開し、現場へと向かった。 この辺りは複雑に入り組んでおり、二車線の道路が何重にも引かれ、一種の迷路となっている。 その迷路に端々で、非武装のイレギュラー等が陶然と立っていた。 「また……」 エックスは煮えきれぬ思いを胸に感じながら、レプリロイドがこちらに迫る前に射殺する。 上下左右に銃撃し続け、8匹目を処分したエックスの顔が黒に曇る。 『ハチ型戦闘ヘリを確認』 闇の空から爆音。ローター音と死を撒き散らす、大型ヘリが真正面に現れた。 「救助ヘリの償いはしてもらいます!!」 エックスが駆ける。 その姿に多数のミサイルが向かった。ヘリに備えられた武装の一つ、ミサイルポッドである。 煙の尾を引きながら迫るミサイルに怯えず、エックスは走りながら銃撃。 見事ミサイルを打ち抜き、目標へ届く前に爆発した。 ヘリとエックスの距離が狭まる。 ヘリは気にせず再度ミサイルを発射し、加えて二門のバルカンで弾幕を張った。 弧を描くミサイルはまたもや撃墜され、嵐のような弾幕は走り続けるエックスの身体に虚しく弾けるのみ。 更に距離がせまる。 分が悪いと悟ったのか、ヘリが急上昇しようとしたが、もう遅い。 ヘリの攻防を備えた銃撃に打ち勝ったエックスの青いボディが、ハチ型ヘリのコックピットまで飛び上がった。 「落ちろ!!」 エックスのバスターが輝く。 右腕の周囲に光が生じ、同時に収束する。 少年の武装に備わった機能――太陽エネルギーを溜め、膨大な威力の砲弾を撃ち放つ――チャージショットだ。 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 50 05.86 ID QKVImtFz0 巨大な光弾はハッチ部分に直撃し、パイロットを操縦席ごと粉砕した。 操作を失うヘリは、自らが斃した救助ヘリと同じく、錐揉みしながら落下する。 巨体は高架にぶつかり爆発。そして、エックスが道路に着地した。 『お見事。そうでなくてはな』 ライト博士の誇らしげな声が、エックスを賞賛する。 ヘリを撃墜したエックスは、現場へ急ぐ。 数分ほど駆け抜けると、巨大な駐車場が視界にひらけた。 「……ここか」 『イレギュラー集団を確認』 駐車場の中央に、多数の人影が集まっている。 土木用などの非武装レプリロイドは、駆けつけたエックスを見ず、全て天空へ頭部に向けていた。 その行為に疑問を持つエックスに、答えは直ぐに来た。 少年の上空から。 『なんて事だ……』 こわばるライトの声が、胸から聞こえるが、エックスの耳に届いたかは解らない。 『第7空挺旗艦デスログマーを確認』 鳥の要塞が舞い降りた。 「ヒャーッハッハァッ!!」 呆然とするエックスの前に、狂声を放つ影が現れる。 デスログマーから飛び出した、紫のカラーの装甲。右肩に砲台を乗せた、異形の存在。 「……ヴァヴァ!?」 『元イレギュラーハンター第17特殊部隊所属、VAVAを確認』 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 53 24.69 ID QKVImtFz0 エックスの沈痛な声に、パープルカラーのボディを着込む、ショートカットの少女の顔が喜悦に歪む。 「よう、エックス」 ニタニタと笑みを浮かべ、ヴァヴァは少年の身体を眺めた。 「元気にしてたかよ? え?」 人懐っこい声をかけながらも、狂気溢れる顔を貼り付けた少女は、エックスの周囲をくるくると回り始めた。 「こんなとこで再開するとはなぁ。ラッキーだよ。ん? あぁ、ラッキーか」 『言語中枢に問題があります』 「ヴァヴァ……なんでここに?」 エックスは掠れる声を上げ、任務中ということも忘れ、その場で立ち尽くす。 無線から声が聞こえるが、少年は完全に聞いていなかった。 「幽閉されてた時は、寂しかったぜぇ。砂糖みたいに甘ちゃんの、可愛いお前に会えなかったし――」 ヴァヴァが回るのを止める。 「――殺しができなかったしなぁ!!」 突然、少女の右肩が光り、砲門がデスログマーの到着を待っていたレプリロイド達に向けられる。 連続する発射音。エネルギーを弾丸にしたマシンガンがイギュラーを蹂躙した。 ズタズタに引き裂かれるレプリロイド達。仲間に攻撃されてるにも関わらず、機能停止するまで、黙したままエネルギーの洗礼を受けた。 「スッキリしたな。やったね」 破片だけの存在と化した集団から興味を無くし、ヴァヴァはエックスに向きなおる。 「さて、次は……」 「どうして!?」 ヴァヴァの興奮に満ちた声を、少年の張りあげる叫びが打ち消した。 「どうして? いったい、どうして!? ヴァヴァが!!」 きょとんとするヴァヴァ。 「んん?」 「一緒に戦ってきたヴァヴァが……何で。友達のはずのヴァヴァが……どうして」 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 56 46.92 ID QKVImtFz0 「あぁ」 ヴァヴァが合点がいったような声を上げ、頷く。 「お前、オレが『壊れた』事を知らないんだな。そうするとオレが本部に監禁された事もしらないんだろ? でも、なんでかな?」 「壊れた? 監禁された? 何を……何を言ってるんだ!?」 エックスは顔に手を当て、突然の同僚の狂った近況報告に混乱する。 「オレはなぁ、殺しが好きで好きでたまらなくなったんだよ」 ニタリとするヴァヴァ。 「理由はしらねぇ。原因は何かな? どうしてだろうなぁ。解らないねぇ」 侮蔑にもとれる、ヴァヴァの言葉。そして、ますます混乱するエックス。 「どうでも良いさ、そんな事。好きになったものは仕方が無い。壊れた後、オレはすき放題やったさ」 「ヴァヴァ……」 「だが、本部はオレのささやかな趣味を容認しなかった。それで汚い牢獄へ」 摩天楼が並ぶ都市に、遠い目を向けヴァッヴァが語る。 「そんでもって、ある計画が、あるある奴に聞いた。オレはそれに乗り、素敵な今の現状さ」 「計画?」 「レプリロイドのための世界を創造するだとよ。今、流行の新世界ってやつさ」 ヴァヴァは丁寧にも答えを与えた。 「オレは、それにはどうでも良い。ノータッチだ。だが、人間や反抗分子は皆殺しにして良いと言われてなぁ」 今まで以上の、狂気の笑みを浮かべ、狂える少女――ヴァヴァが言う。 「乗るしかないだろうぅ? ハッハッハッ……ヒャーハッハッハッハッハッハッ!!!」 「やめて、ヴァヴァ」 エックスが耐え切れなくなり、顔をヴァヴァから逸らす。 ヴァヴァも耐え切れなくなり、エックスを見つめながら笑いを上げ続ける。 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 00 59 06.97 ID QKVImtFz0 「うん。オレにしてはよく喋った。疲れたし、お話はおしまい」 急に、ヴァヴァは笑いを止めた。 右腕が上がり、自身の後頭部にかけられる。 「次は殺し合いだろ? きっと楽しいだろうなぁ、お前とは」 跳ね下がるマスク。これもまたパープルカラーのヘッドギアが、ヴァヴァの少女の顔を覆った。 「死にな、エックス」 元同僚であり、少年の友人であるはずのヴァヴァは、少女特有の愛らしい声色で死の宣告を吐いた。 「ヴァヴァ!?」 仲間との戦闘に青ざめるエックスに、飛び上がったヴァヴァの膝が打ち込まれた。 腹部を押さえるエックスの側頭部に、鋭い回し蹴りが迫る。 回避することも忘れ、エックスはそれを受け、コマのように回転しながら吹き飛んだ。 「あれれ? おかしいな、綺麗に決まってしまった。これじゃイジメじゃないか。これは詰まらない」 ヴァヴァは不思議そうに首を傾げ、倒れるエックスに踵を落とした。 「ぐっ……ヴァヴァ……」 痛みに顔しかめるエックスに、苛烈な追い討ち。 ヴァヴァの爪先が、エックスの顎を蹴り飛ばし、エックスが空を舞う。 「こらこら、いい加減にしてよ。これじゃ、さっきのゴミと変わらない。ヴァヴァは失望しました」 落下するエックスの身体が地面に付く寸前に、ヴァヴァは青いボディに向け、彼女の武装である砲台を放つ。 エネルギー弾によって、エックスの身体は加速し、数メートル先の道路にやっと着地した。 「優しいオレは、お前に選択肢をやろう。二つな」 「き、聞こうかな……」 エックスは息も絶え絶えに、しかし少しだけ微笑んで答えた。 ヴァヴァも頷き、指を二本立てた。 「一つは、オレと戦って死ぬ。グレイト! もう一つは、オレと戦わず嬲られ死ぬ。これはあんまりお勧めしないかもな」 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 02 36.90 ID QKVImtFz0 聞き届けたエックスも、震える指を一本立て、ヴァヴァに提案した。 「三つ目に、ボクとここで仲直りして、一緒に……がっ!?」 エックスの顔面に素早く蹴りが入り、発言を阻害する。 「ごめんね。それは」 ヴァヴァは、意外にも優しげな声を出し、 「つまらない!!!!」 吼えながら、右肩のマシンガンを放った。 倒れ伏すエックスが、解き放たれたエネルギーによって踊る。ヴァヴァが好む死の舞踏だ。 数秒間続く掃射は、余すことなくエックスに突き刺さり、ブルーの装甲を引き剥がす。 『エックス!? エックス!? 応答しろ、ロック!!』 『隊長。装甲値が危険です。退避を』 悲痛と危険を知らせる報告の無線は、着弾音によって掻き消され、エックスの耳に届かない。 「なんとつまらない。これは非常につまらない」 ヴァヴァは、本当に失望したように首を振った。 「オレのライドアーマーを投下しろ」 少女の薄い胸付近に装備された無線を使用して、上空の達観する要塞戦艦に命令した。 戦艦の巨大なハッチが直ぐに開き、落ちる大きな物量を持つ物体が、ヴァヴァの付近へ。 その影が、駐車場に乱立する照明によって露わになる。 「オレのお気に入りさ。知ってるだろ?」 土木作業用の二足型車両――ライドアーマー。 もともと兵器では無いが、二本のアームによる腕力は、ヴァヴァのサディスティックな喜びを満足させるには十分な玩具だ。 「失望させた礼と、お仕置きだ。良い子だが悪い子のお前を、地獄に送ってやろう」 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 04 17.82 ID QKVImtFz0 甲高い駆動音を放ち、ライドアーマーの野太い両腕がエックスを掴みあげる。 「さようなら、ね。エックス……もし、もし壊れてなかったらの話だけど、オレは………」 けたたましい音に遮られ、少年はヴァヴァの独白を最後まで聞き取れない。 絶望を顔に滲ませたエックスは、そんな事にも気づかず、段々と締められるアームによる痛みさえも感じなかった。 「ヴァヴァ……」 『エックス!!』 『先刻からの報告を再度報告。装甲値が危険です。退避を』 呼応し、突き進んだのは何だったのか。 槍のように鋭いエネルギー弾が、ヴァヴァのライドアーマーの右腕を吹き飛ばした。 「お前ぇ……」 突然の横槍に、ヴァヴァが静かな怒りの声を漏らした。 「悪いな。楽しそうだったが、見ていられなかったんでな」 猫の耳のように飛び出したメット。全身が真紅に染まる乱入者。整えられた金色の長髪を持つ少女。 「特Aが何のようだぁ!? みれば解るだろ。オレは、こいつと楽しくやってるんだよ! 何のつもりだ!!」 ヴァヴァはたたみかけるように、沸騰する不満をぶつけた。 「――えぇ!? ゼロォ!!!!!」 『特A級イレギュラーハンター、ZEROを確認』 『ゼロ!! た、助かった……』 「よう、エックス。無事か?」 三者に名前を呼ばれた少女は、シニカルな笑みを満身創痍のエックスに投げかけた。 「遊びの時間は終わりだぜ、ヴァヴァ。今度は俺が相手だ」 「ゴミ風情が……調子付くなよ」 ゼロは打って変わり、ヴァヴァに鋭い視線を浴びせ、バスターの銃口を向けた。 対するヴァヴァは舌打ちし、残ったアームを振り上げる。 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 06 55.82 ID QKVImtFz0 「だが……」 振り上げたが、そこでヴァヴァは呟く。 「オレは、ここまでは許可されていない。第一……時間切れだ」 「あぁ、そうかい。なら消えな。あのデカイのを引き下げて、今すぐに」 バスターではない腕が、夜空をバックにした戦艦を指す。 「だが、今回はやむをえなく退くだけだ。次はお前も殺す。必ず、絶対に、解体してやる」 『言語中枢に問題があります』 凝縮した怨嗟の声にゼロは鼻を鳴らし、取り合おうとはしない。 「ヴァヴァ……ゼロ?」 意識を取り戻したのか、エックスが苦痛に呻きながら起き上がろうとする。 あわててゼロがその身を支え、ヴァヴァに向き直った。 「やぁ、エックス。次にオレ達が会う日は、記念日になる。何の日か解るか?」 「下衆が……」 真意を汲み取ったゼロが、自分の腕に抱かれる少年の代わりに答える。 「いかないで、ヴァヴァ。ボク達は……」 「再開の日が、お前の死刑執行の日になる。そうすれば、お前のAIチップはオレの宝物になる。ずぅぅぅっと。そう、ずっと一緒だ」 デスログマーが地表近くまで降下し、少女と巨体に向けハッチが開く。 ライドアーマーが飛び上がり、ヴァヴァは要塞へと格納された。 「ヴァヴァ……」 「エックス? おい、エックス!? マジかよ……」 『エックス!? まずい、ロック!? ロック!?」 ハッチが閉まる寸前まで空に響いたヴァヴァの哄笑と、ゼロとライトの焦る声に包まれ、エックスは再度意識を失った。 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 10 34.77 ID QKVImtFz0 「お前、良い奴だな。エックス」 「君はその甘さによってB級だが……私はそんな君の甘さは嫌いでは無いよ」 「……どうも……エックス」 「ロック、ありがとう。本当にありがとう」 「礼を言うぜ、エックス」 「感謝」 「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」 「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」 「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」「エックス」 「エックス。オレはお前が好きだぜ」 「だから」 「死ね」 「エックス!!!」 誰の声だったのか。 エックスは跳ね起きて、悪夢から覚醒した。 「エックス!? 良かった、もう目覚めないかと……」 両目に涙を溜めたライトの姿が、エックスのベッドに立っていた。 「博士……」 声の正体はライト博士だったのか。そんなことを考えながら、エックスはベッドから這い出る。 「どのぐらい寝てたんでしょう……?」 辺りを見回しながら、エックスが尋ねる。 飾り気のない白い壁と、必要最低限だけの家具が視界に入った。 「ざっと、半日ぐらいかな。一時は危ないところだったんだぞ。いや良かった、本当に」 見回し、ここが自分の寝室だと解ったと同時に、ライトが答えた。 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 17 19.88 ID QKVImtFz0 「……半日」 ライトの言葉を吟味しながら、考え込むエックス。 「イレギュラーは!? ヴァヴァは!? いったい、何がどうなってるんですか!?」 そして、己の考え付きに、息を呑んだ瞬間にライトの両肩を掴み激しく詰問した。 「お、落ち着けエックス」 「落ち着いていられません!! なんとかしなきゃ……作戦というのはどうなってるんです!?」 肩を激しく揺らし、普段のエックスらしくなく声を荒げる。 「落ち着け……エックス」 逆にライトはなだめるように声を静めた。 両腕を、少女の小さな肩から離すエックス。 「レプリロイドのための世界だな……。最悪な状況だよ。これを見てくれ」 ライトが近くにある端末を操作する。寝室の天井からスクリーンがせり出し、映像が投射された。 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01 24 17.35 ID QKVImtFz0 <第9レンジャー部隊>スティング・カメリーオ <元第6艦隊所属>ランチャー・オクトパルド <第17部隊所属特A級ハンター>スパーク・マンドリラー <第17部隊所属特A級ハンター>ブーメル・クワンガー <元第13極地部隊所属特A級ハンター>アイシー・ペンギーゴ <元第4陸上部隊隊長>バーニン・ナウマンダー <第7空挺部隊元隊長>ストーム・イーグリード <第8機甲部隊元隊長>アーマー・アルマージ ハンター着任当時の証明写真と共に、様々な顔が現れる。 全て、エックスと同じ職場のレプリロイドだ。面識がある者、友人、恩人、それらがスクリーンに描かれた。 「これは?」 エックスが、怪訝な顔してライトに振り返る。 「まさか、今回の事件の被害者ですか!?」 「いいや………」 驚愕の顔と反対に、苦渋の顔したライトが否定する。 白衣の少女は、これから最悪の事態をエックスに告げなければならない。 ――目前の少年にとって最悪な。 「…………この事件を引き起こしているレプリロイドだ」 「……………………は?」 「本部は彼等をイレギュラーと認定した。彼女等は、君の――」 「博士?」 「――敵だよ」 「う、ソ………で…す、ヨね」 「残念ながら」 ――排除すべきイレギュラー、残り8体。
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/478.html
ブロックマン 効果モンスター 星4/地属性/岩石族/攻1000/守1500 自分のスタンバイフェイズ時にこのカードの元々の カード名・種族・属性・レベル・攻撃力・守備力を持つ トークン1体を自分フィールド上に特殊召喚する。 トークン生成 下級モンスター 地属性 岩石族 同名カード ブロックマン(アニメ) ブロックマン(OCG)
https://w.atwiki.jp/rockman_x/pages/27.html
ロックマン2 - ステージ&ボス 各ステージについて。 弱点武器で何発当てれば倒せるかも書いています。 ステージ ボス 弱点 備考 ヒートマン バブルリード5発 エアーマン リーフシールド4発 ウッドマン アトミックファイヤー(フルチャージ)2発 バブルマン メタルブレード7発 クイックマン タイムストッパー:2ゲージ消費で1ダメージクラッシュボム7発 フラッシュマン メタルブレード7発 メタルマン クイックブーメラン7発 メタルブレード(自分の武器)なら2発 クラッシュマン エアシューター3発 参考ページ https //gcgx.games/rockman2/enemy.html